Pythonのdict（辞書）に要素を追加する方法はいくつかあります。それぞれの方法について、コード例を交えながらまとめます。
キーと値を直接代入する
最も一般的な方法です。新しいキーに値を代入することで、辞書に新しい要素を追加できます。もしキーが既に存在する場合は、そのキーの値が更新されます。
Python
Python
my_dict = {"名前": "太郎", "年齢": 30}
my_dict.update(性別="男性", 職業="エンジニア")
print(my_dict) # 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 30, '性別': '男性', '職業': 'エンジニア'}update() メソッドを使用する
update() メソッドは、別の辞書やキーと値のペアのイテラブル（タプルのリストなど）を使って、辞書に複数の要素を追加または更新するために使用されます。
別の辞書を渡す
Python
my_dict = {"名前": "太郎", "年齢": 30}
new_data = {"性別": "男性", "職業": "エンジニア"}
my_dict.update(new_data)
print(my_dict) # 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 30, '性別': '男性', '職業': 'エンジニア'}
# 既存のキーも更新される
more_data = {"年齢": 31, "出身地": "東京"}
my_dict.update(more_data)
print(my_dict)
# 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 31, '性別': '男性', '職業': 'エンジニア', '出身地': '東京'}キーワード引数として渡す
update() メソッドには引数として直接キーと値を渡すことができます。
Python
my_dict = {"名前": "太郎", "年齢": 30}
my_dict.update(性別="男性", 職業="エンジニア")
print(my_dict) # 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 30, '性別': '男性', '職業': 'エンジニア'}タプルのリストを渡す
Python
my_dict = {"名前": "太郎", "年齢": 30}
items_to_add = [("性別", "男性"), ("職業", "エンジニア")]
my_dict.update(items_to_add)
print(my_dict) # 出力: {'名前': '太郎', '年齢': 30, '性別': '男性', '職業': 'エンジニア'}辞書内包表記を使用する
既存の辞書から新しい辞書を作成する際に、条件に基づいて要素を追加したい場合などに便利です。これは既存の辞書に要素を追加する方法ではなく、実際には新しい辞書を作成する方法ですが、結果として要素が追加された辞書を得ることができます。
Python
original_dict = {"a": 1, "b": 2}
additional_items = {"c": 3, "d": 4}
# 結合した新しい辞書を作成
new_dict = {**original_dict, **additional_items}
print(new_dict)
# 出力: {'a': 1, 'b': 2, 'c': 3, 'd': 4}
# 条件付きで要素を追加する例
data = {"a": 1, "b": 2, "c": 3}
new_data = {k: v for k, v in data.items() if v > 1}
print(new_data)
# 出力: {'b': 2, 'c': 3}リストからインデックス付きの辞書を作る
Python
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
fruit_dict = {i: fruit for i, fruit in enumerate(fruits)}
# 結果: {0: 'apple', 1: 'banana', 2: 'cherry'}これも辞書内包表記構文を使っています。enumerate() 関数は、リストのようなイテラブル（反復可能）を受け取り、各要素とそのインデックス（0から始まる）をペアにして返します。
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